お米に関するある都市伝説がある。
1950年ごろ、新潟県のとある農村で、収獲の際に不思議な米が見つかった。
なんと、ぼんやりと光を放つ米が幾つか発見されたのだ。
収獲した農家の人間はこれを吉兆ではないかと喜んでいたが、それを聞きつけた地主はすぐに駆けつけると、この米を奪ってしまったという。
地主は持ち帰った米を蔵の中にしまうことにした。暗い米蔵の中で見ると、その光る米はより幻想的なものだったことだろう。
気の毒なのは発見した農家の人々であったが、それもすぐに安堵の溜息へと変わっていった。
なんと、その晩に地主の蔵から不審火が出たのである。
地主は命からがら逃げ出すことは出来たが、光る米の入っている蔵はあっという間に全焼してしまったそうだ。
それだけではない。
火の勢いは衰えることもなく、そのまま地主の屋敷も燃やし尽くしてしまったというのである。
落胆する地主は、せめて光る米だけでも回収しようと焼け跡の中を歩き回ったが、どこにも見当たらなかった。
そもそも、光る米は本当に米だったのだろうか?
傲慢な地主を懲らしめるために、神様がもたらしたものだったのかも知れない。人間、欲張り過ぎるのも問題があるようだ。
ちなみに、この村は名前こそ変わったものの、現在も存続しているのだとか。
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